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波打ち際の蛍
評価:
島本 理生
角川グループパブリッシング
(2008-07-31)
Amazonおすすめ度:
どの作品でも取り沙汰されている「登場人物の書き方が甘い」という意見は、そう言われてみれば確かにそうだけれど、それでも島本作品が好きです。
何故なら、描写がとっても丁寧。
妥協が無いと言ったら少し違うのだけれど、その情景にあった表現を的確に使って丁寧に書かれているのがとてもよくわかるのです。そしてそれが嫌らしくない。

例えばこの話には「相談室」や「DV」など、繊細な心理が入り込む要素が使われているけれど、現実的にも無理がなく、丁寧に丁寧に構成されていて気持ちが良いです。
登場人物のキャラが弱いのは、主人公以外の過去があまり詳しく書かれていない点もあるかもしれないけれど、それは読者が想像する領域として空いていてもおかしくないと思います。
だから、これはひとつの完全体、完成された形だと思います。
バランスがとても良いです。


心病んだ人に接したことがある人ならわかると思うのですが、
自然体で接しても大丈夫な場合と
少し気を回さなければ相手を傷つけてしまう場合があります。
それは接するこっち側が普段どれだけ人に対して思いやりをもててるかとか
自分が言われて嫌なことを理解しているかとかそういうものにもよるけれど。
たったひとつの言葉が人を陥れてしまうことだってあると思う。
それは、心を病んでいる人に限らないけれど・・・。
この話ではそんな人間の脆さとか弱さが丁寧に描かれていて
壊れやすくて、ケータイ小説よりよっぽどリアルだと感じました。


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